子育て

子どもの習い事、どう選ぶ?シングルファーザーが考える送迎・費用・子どもの意思

子どもの習い事の選び方 アイキャッチ画像
shin

「パパ、私もスイミング行きたい」

娘がそう言ったのは、小学2年生の夏でした。仲の良い友達が通い始めたのがきっかけだったようです。

嬉しかったのと同時に、頭の中では一瞬で計算が始まりました。——月謝はいくらだろう。送迎は間に合うだろうか。仕事を早めに切り上げられる曜日はあるか。

シングルファーザーにとって、子どもの習い事選びは「やりたいことを応援したい気持ち」と「現実の制約」のせめぎ合いです。送り迎えを頼める人がいない、費用は一人で負担する、でも子どもの可能性は広げてあげたい——。

この記事では、私自身の経験をもとに、ひとり親家庭の習い事選びで大切にしていることをまとめました。送迎問題の具体的な解決策や、費用の工夫、そして何より「子どもの意思をどう尊重するか」について書いています。

習い事選びで最初にぶつかる「3つの壁」

習い事選びで悩むシングルファーザー

習い事を始めようと思ったとき、ひとり親が最初にぶつかるのは、だいたいこの3つの問題ではないでしょうか。

壁①:送迎をどうするか問題

これが最大の壁だと思います。平日の夕方に教室がある習い事だと、仕事との両立が一気に難しくなります。私の場合、フルタイムで働いているため、平日17時に教室へ送るのはほぼ不可能でした。

祖父母が近くに住んでいればお願いできるかもしれませんが、頼れる人がいない場合は自分で全部やるしかありません。土日に教室がある習い事を探すか、送迎バスがあるところを選ぶか——選択肢は意外と限られます。

壁②:月謝+αの費用が地味に痛い

習い事の費用は月謝だけではありません。入会金、教材費、ユニフォーム代、発表会の衣装代、合宿費……。月謝5,000円の習い事でも、年間で考えると10万円を超えることは珍しくありません。

スイミング:6,000〜8,000円
ピアノ:7,000〜10,000円
サッカー・野球:3,000〜6,000円(+用具代・遠征費)
英会話:8,000〜12,000円
プログラミング:10,000〜15,000円
オンライン系:3,000〜8,000円

ひとり親家庭で収入が限られている中、この費用をどう捻出するかは切実な問題です。

壁③:子どもの「やりたい」は本物か?

「友達がやってるから」「テレビで見て格好よかったから」——子どもの「やりたい」には、一時的な憧れも含まれています。親としては、始めたからには続けてほしいと思う一方で、無理に続けさせるのも違う気がする。

特にひとり親の場合、費用も送迎の負担もすべて自分にかかるので、「本当に続けるのか」は慎重に見極めたいところです。でも、慎重になりすぎて子どもの意欲を潰してしまうのも本意ではありません。

私が実際にやった習い事の選び方ステップ

習い事の選び方ステップ

試行錯誤の中で、私なりに落ち着いた「習い事の選び方」を5つのステップでまとめました。

子どもの「好き」を観察する

「やりたい」と言い出す前から、子どもが何に夢中になっているか観察します。公園で走るのが好きなのか、お絵かきに集中するタイプか、音楽が流れると体を動かすのか。日常の「好き」の延長線上にある習い事は、続きやすい傾向があります。

体験教室に3つ以上行く

1つだけ体験して決めるのではなく、最低でも3つは比較します。同じスイミングでも教室によって雰囲気や指導方針がまったく違います。子どもの表情が一番生き生きしていた場所を選ぶのがポイントです。

送迎の現実をシミュレーションする

「仕事を何時に出れば間に合うか」「帰りの時間に夕食の準備はできるか」——実際のタイムスケジュールを1週間分書き出してみます。頭の中だけで「なんとかなる」と思っていると、始めてから破綻するリスクがあります。

費用を月単位で見える化する

月謝だけでなく、年間を通じてかかる費用を12で割って「実質月額」を出します。入会金や教材費を含めると、月謝の1.5〜2倍になることもあります。家計簿と照らし合わせて、無理のない範囲かどうかを確認しましょう。

最終判断は子どもに委ねる

親が候補を2〜3つに絞ったら、最終的にどれにするかは子ども自身に選ばせます。自分で選んだという実感があると、少し壁にぶつかっても「自分で決めたから」と踏ん張れるようになります。

送迎問題のリアルな解決策

自転車で習い事の送迎をする父親

送迎問題は、ひとり親の習い事選びにおける最大のハードルです。私が検討した4つのパターンを比較してみます。

自分で送迎

メリット:教室の様子を直接見られる。子どもと会話する時間になる。
デメリット:仕事の調整が必須。平日夕方は困難な場合が多い。
費用:交通費のみ
おすすめ度:★★★(土日の教室なら最適)

送迎バス付き教室

メリット:親の送迎不要。仕事に影響が出にくい。
デメリット:バスルートが限定的。帰りの時間が読みにくい。
費用:月1,000〜2,000円追加の場合あり
おすすめ度:★★★★★(あれば最優先で検討)

ファミサポ・シッター

メリット:柔軟に対応可能。急な残業時も安心。
デメリット:事前登録が必要。地域によって使いやすさに差がある。
費用:1回600〜1,000円程度(自治体による)
おすすめ度:★★★(登録しておくと心強い)

オンライン習い事

メリット:送迎完全不要。時間の融通がきく。
デメリット:対面の良さ(友達との交流など)がない。集中力の維持が課題。
費用:対面より安いことが多い
おすすめ度:★★★★(プログラミングや英語は特におすすめ)

バスで行けるスイミング教室がいい!帰りにお友達とおしゃべりできるから。

娘のひとこと

結局、娘の場合は送迎バス付きのスイミング教室を選びました。バスの発着場所が自宅から徒歩5分の公園だったのが決め手です。私は仕事を調整する必要がなく、娘はバスの中で友達との時間も楽しめる。お互いにとってベストな選択でした。

子ども用スイミンググッズ(水着・ゴーグル・スイムバッグ)

習い事の費用、ひとり親家庭でどう工夫する?

電卓とスマホで習い事の費用を計算する手元

費用の問題は避けて通れません。でも、工夫次第で負担を軽くすることはできます。私が実践している方法をいくつか紹介します。

  • 自治体のスポーツ教室を活用する:市区町村が運営する教室は、民間の半額以下で通えることがあります
  • 兄弟割引・ひとり親割引を確認する:聞かないと教えてくれない割引制度がある教室も
  • 用具はメルカリ・リサイクルで調達:特に成長期の子どもは、サイズがすぐ変わります
  • 年払いで月謝を節約する:年一括払いにすると 1〜2ヶ月分お得になる教室が多いです
  • 就学援助・ひとり親向け助成金を調べる:自治体によっては習い事費用の助成制度があります

以前の記事でも紹介しましたが、ひとり親が利用できる公的支援制度は想像以上に多くあります。習い事の費用を直接カバーするものは少ないですが、児童扶養手当やiDeCoによる節税で家計全体に余裕を作ることが、結果として習い事の費用を捻出する力になります。

また、教育費全般の準備については以下の記事にまとめています。習い事の費用も含めた「学びにかかるお金」を長期的な視点で考えるヒントになるかもしれません。

子ども用品のサイクルについては、こちらの記事で詳しく書いています。水着やレオタードなど、成長に伴って買い替えが必要なものは、メルカリでの売買サイクルがとても効率的です。

いちばん大切なのは「子どもの意思を尊重すること」

スイミングスクールで笑顔の女の子

送迎の段取りも、費用の計算も、親として大切な仕事です。でも、習い事選びでいちばん大切なのは、子ども自身が「やりたい」と思っているかどうかだと思います。

私は子育てで「自己決定」を大切にしています。以前の記事でも書きましたが、工藤勇一さんが提唱する3つの問いかけ——「どうしたの?」「あなたはどうしたい?」「私にできることはある?」を日常の中で意識してきました。

習い事も同じです。親が「これをやらせたい」ではなく、子どもが「これをやりたい」と思える環境を整えること。そして、やってみて「やっぱり違った」と思ったら、辞めることも含めて自分で決められるようにすること。

スイミングで25メートル泳げたとき、すごく嬉しかった。自分で選んだから頑張れたと思う。

娘のひとこと

娘がそう言ったとき、「やりたい」を応援してよかったと心から思いました。25メートル泳げたこと自体もすごいけれど、それ以上に「自分で選んだから頑張れた」という実感を持てていること——それこそが、習い事を通じて得られるいちばん大きな成長だと思うのです。

もちろん、途中で「行きたくない」と言う日もありました。そんなときは無理に行かせるのではなく、「どうしたの?」と聞くところから始めます。理由がはっきりすれば対処法も見つかりますし、本当に合わないのなら辞める判断も尊重します。

📚 記事で紹介した習い事に役立つサービス

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まとめ

夕焼けの公園で並んで歩く父と娘のシルエット
  • ひとり親の習い事選びは「送迎」「費用」「子どもの意思」の3つが鍵
  • 送迎は、送迎バス付き教室やオンライン習い事で解決できる場合が多い
  • 費用は自治体の教室、助成金、メルカリ活用などで工夫が可能
  • 体験教室は3つ以上行き、子どもの表情をよく観察する
  • 最終判断は子ども自身に任せる。「自分で選んだ」という実感が継続の力になる

シングルファーザーとして、できることに限りはあります。両親が揃っている家庭のように、一人を送迎してもう一人が夕食を作る、ということはできません。

でも、だからこそ工夫するし、だからこそ子どもと一緒に考えます。制約があるからダメなのではなく、制約がある中で最善を選ぶ力を、子どもと一緒に育てていく。それが、私にとっての「習い事選び」なのだと思います。

お子さんの「やりたい」に、どう向き合うか悩んでいるお父さんがいたら、この記事が少しでもヒントになれば嬉しいです。

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ABOUT ME
ヨウイチ
ヨウイチ
12歳の娘のシンパパ
45歳、埼玉在住のシングルパパです。娘が10歳のときに離婚し、それからずっと二人三脚で生活してきました。娘は今年から中学生になり、テニスを頑張っています。 仕事・家事・子育てを全部ひとりでこなしながら、Yahoo!ショッピングでのせどり副業も運営中。試行錯誤で見つけた節約術・時短ワザ・支援制度の情報を、同じひとり親の方に届けたいと思ってこのブログを書いています。 「ひとり親でも大丈夫」——そう思える情報と、ちょっとした笑いをお届けします。
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