子育て

娘が「寮のある高校に行きたい」と言い出した話|シングルファーザーが進路の自己決定に向き合った記録【FC今治高校 里山校】

娘が寮生活をしたいと言い出した話 アイキャッチ画像
shin
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記事内のリンク経由で購入や申込があった場合、運営者に紹介料が入ることがあります。商品レビューや体験談は、シンパパが実体験ベースで率直に書いています。

「寮のある高校に行きたい」

ある日の夕食後、中学生の娘が突然そう言いました。

正直、驚きました。まだ一緒にいられる時間がたくさんあると思っていたのに、娘のほうから「離れて暮らしたい」と言われるとは。

でも、その理由を聞いて、驚きより嬉しさが上回りました。

夕食後のダイニングテーブルで父親に真剣に話しかける娘

この記事で分かること

  • 中学生の娘が「寮のある高校」に興味を持った経緯と、きっかけとなった体験
  • FC今治高校 里山校の学費・寮費・入試日程などの基本情報(2026年度版)
  • しまなみ野外学校の無人島プログラムの概要と、我が家での効果
  • 中学生の寮生活のメリット・デメリットと、親としての向き合い方
  • シングルファーザーが「自己決定」を尊重しながら進路と向き合った記録

娘が告げた「自分で決めて、自分で動ける人になりたい」

娘が口にしたのは、こんな言葉でした。

「自分で決めて、自分で動ける人になりたい。そのためには、家族と離れて暮らしてみたい」

中学生の口から出てくるには、少し早い言葉だと感じました。でも、それは同時に、これまで私が子育てで大切にしてきたことが、娘の中にちゃんと根を張っていたという証でもありました。

夕焼けの通学路を並んで歩く父親と中学生の娘の後ろ姿

私は娘に小さい頃から「自分で決めさせる」ことを意識してきました。服を選ぶこと、習い事を始めること、やめること。選択の結果を引き受ける経験を積み重ねてきたつもりです。

そのベースになっているのが、元麹町中学校校長・工藤勇一さんの本で読んだ「3つの問いかけ」です。

🗣️ 工藤勇一さんの3つの問いかけ

  • どうしたの?(事実を聞く)
  • どうしたい?(本人の意思を聞く)
  • 何を手伝おうか?(支援を提案する)

この3つを意識して声をかけるだけで、親が答えを押し付けずに子どもの自己決定を引き出せます。「寮のある高校に行きたい」という今回の発言も、こうした日常の積み重ねの延長線上にありました。

工藤さんの考え方をもっと知りたい方には、ベストセラーになっている以下の書籍がおすすめです。学校現場での実践がベースなので、家庭でもそのまま活かせるヒントが多く詰まっています。

📘 工藤勇一『学校の「当たり前」をやめた。――生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革』
自己決定を引き出す「3つの問いかけ」の原典。家庭でも活かせる具体例が豊富です。

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転機となった「しまなみ野外学校」の無人島プログラムとは

無人島の浜辺で夕暮れ時に焚き火を囲んで語り合う中学生たち

娘の中にこうした想いが芽生えた大きなきっかけが、しまなみ野外学校の無人島プログラムへの参加でした。

娘は自ら応募を決め、作文やビデオ面接にも自分で取り組みました。そして選ばれ、瀬戸内海に浮かぶ無人島で仲間と過ごす数日間を経験してきたのです。

しまなみ野外学校プログラムの概要

しまなみ野外学校は、FC今治を運営する株式会社今治.夢スポーツが展開する教育事業です。「冒険する・チャレンジする・体験する」をテーマに、瀬戸内海の島々を舞台にしたプログラムを提供しています。

島の冒険キャンプ 基本情報

  • 主催:株式会社今治.夢スポーツ(しまなみ野外学校)
  • 対象:小学校高学年〜中学2年生
  • 期間:プログラムにより3泊4日〜12泊13日まで複数あり
  • 参加費:プログラムによる(過去例:7泊8日で52,800円)
  • 申込方法:作文+ビデオ面接などによる選考制
  • 最新情報:しまなみ野外学校の公式noteで随時更新

電気もガスも水道もない無人島で、火を起こし、食料を確保し、寝る場所を自分たちで整える。普段なら当たり前のことが、全部自分の手にかかっている環境です。

プログラム後に娘に起きた3つの変化

帰ってきた娘は、やっぱり変わっていました。親として特に嬉しかったのは、以下の3つの変化です。

帰宅後の娘に見られた3つの変化

  • 相談の仕方が変わった:以前は「どうしたらいい?」と聞いてきたのが、「こうしたいんだけど、どう思う?」と自分の考えを先に出すようになった
  • 生活リズムが整った:朝自分で起き、家事の一部も自発的に手伝うように
  • 将来を具体的に語るようになった:「こういう場所で学んでみたい」と進路の話を自ら始めるように

些細な変化に見えるかもしれません。でも、親としてはその違いがすごく大きく感じられました。

娘が興味を持つ FC今治高校 里山校の特徴

緑豊かな里山に囲まれた木造校舎の前で語り合う高校生たち

娘が進学先として興味を持っているのが、FC今治高校 里山校です。2024年4月に愛媛県今治市に開校したばかりの高校で、サッカー元日本代表監督の岡田武史さんが学園長を務めています。

FC今治高校 里山校の基本情報【2026年度版】

所在地愛媛県今治市阿方甲287
開校年2024年4月
学園長岡田武史氏(元サッカー日本代表監督)
募集人数1学年80名(40名×2組)
入試方式学科試験なし/エッセイ・面接・グループワーク
入学金200,000円
施設設備費100,000円
授業料月額60,000円
教育サポート費月額12,000円
野外体験教育費年額100,000円
寮費(月額目安)部屋代38,000円+食事代24,000円+管理費約17,000〜24,900円
入寮費・保証料入寮費50,000円/保証料50,000円(返金あり)
寮の部屋全室個室(約4.5畳)/全館Wi-Fi/オートロック/寮長夫妻24時間常駐
2026年度説明会現地:10月18日・12月6日/オンライン:10月9日・11月11日・12月17日

※金額は2024年4月時点の情報です。最新の費用や日程は必ずFC今治高校 里山校の公式サイトでご確認ください。

里山校の教育方針 5つのポイント

🌱 里山校 5つの特徴

  • 学科授業は最低限にとどめ、午後は「探究」に充てる
  • 定期試験がない
  • 教員は「先生」ではなく「コーチ」と呼ばれ、生徒と対等に学び合う
  • 各界の第一人者が授業に関わり、「日本一出会いの多い学校」を目指す
  • 自然と共生しながら「キャプテンシップを持った人材」を育てる

娘がこの学校に惹かれた3つの理由

娘にこの学校のどこに惹かれているのか聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

  • 自分で考える時間がたくさんあるところ
  • いろんな大人に出会えるところ
  • 自然の中で学べるところ

しまなみ野外学校での無人島体験と、見事につながっていると感じました。表面的な偏差値ではなく、「どんな環境で・誰と・何を学ぶか」で進路を選ぼうとしている。その視点は、娘なりの成長の証だと思っています。

中学生の寮生活 親が知っておくべきメリット・デメリット

ここで一度、我が家の話から離れて、中学生〜高校生の寮生活そのものを客観的に整理してみます。情報収集の過程で私自身が一番気になったところで、同じように悩んでいる保護者の参考になれば嬉しいです。

寮生活のメリット4つ

寮生活 4つのメリット

  • 自立心が育つ:起床・洗濯・身の回りの管理を自分でこなす日常が、そのまま生きる力になる
  • 学習と部活に集中できる:通学時間がなく、学習環境が整っているため、時間の使い方が変わる
  • 多様な仲間と深い関係が築ける:全国・場合によっては海外から集まる仲間と24時間を共有できる
  • 親子関係に適度な距離ができる:思春期の衝突が減り、会う時間が特別なものに変わる

寮生活のデメリット・心配ごと3つ

寮生活で気になる3つのポイント

  • ホームシック・人間関係の悩み:相性の合わない相手と24時間近くで過ごす難しさがある
  • 日々の様子が見えにくい:表情や体調の変化にリアルタイムで気づけない
  • 費用負担が大きい:学費+寮費で公立高校+自宅通学と比べると数倍のコストになる

シングルファーザーとして私が出した答え

正直、費用面は軽くありません。ひとり親家庭としては、教育資金の組み立てを含めて現実的に考える必要があります。我が家ではシングルファーザーの節税ガイドでも触れたように、iDeCoや確定申告を使って少しずつ準備を進めているところです。

それでも結論として、私は「娘がやりたいならやらせてみよう」と思っています。理由はシンプルで、この時期にしか手に入らない経験だからです。お金は後から取り戻せますが、14〜18歳に寮で仲間と暮らした時間は、二度と戻ってきません。

あわせて私の中で気持ちを支えてくれたのが、AIの進化です。自律的に学ぶ姿勢さえあれば、地方の自然の中にいてもAIを活用した学習ツールで世界中の情報にアクセスできる時代になりました。「都市部の塾が近い=有利」という価値観は、もう絶対ではないと感じています。

シングルファーザーとして「離れて暮らす」を受け入れるまで

夜のリビングでソファに座り写真アルバムを見ながら物思いにふける父親

正直に言えば、寂しさがないわけではありません。

シングルファーザーとして娘と二人三脚で歩んできた日々。朝の支度も、晩ごはんも、休日の旅行も、ずっと二人でやってきました。

その相棒が、自分から「離れて暮らしたい」と言っている。

心配も尽きません。ちゃんとご飯を食べるだろうか、体調を崩したらどうするか、友人関係で悩んだときにそばにいてあげられない。

でも、それ以上に強く感じているのは、娘の成長への喜びです。

自己肯定感を育む子育ての記事でも書きましたが、私が子育てで意識しているのは「自己決定」させること。最終ラインでサポートしつつも、一歩引いて見守ること。

進路という人生の大きな選択を、娘が自分の意思で考えている。これこそが、私がずっと願ってきたことだと気づきました。離婚を決めた当時、「それでも娘には自分の足で立てる人になってほしい」と願った気持ちが、今ちゃんと形になりつつあります。

進路決定に向けてこれからやること

リビングのソファで高校のパンフレットを一緒に見る父親と中学生の娘

親として「応援する」だけでは不十分で、具体的にやるべきことがいくつも見えてきました。娘と相談して、こんなステップで進めることにしています。

📌 これからの進路準備プラン

  • FC今治高校 里山校のオープンスクール(説明会)に親子で参加する
  • 他の寮制高校・探究型の学校もいくつか比較検討する
  • 自律学習の習慣づけ(中学の学習内容をオンライン教材で先取り)
  • 離れて暮らすことを想定した連絡手段・見守り体制の整備
  • 教育資金の試算と、奨学金・各種支援制度の調査

中でも、「離れても娘を支え続ける仕組み」は早めに作っておきたいと考えています。家庭学習の環境づくりや、安全面での見守りは、親としてできる最低限のサポートだからです。

進路選択に役立つサービス3選

我が家で実際に活用を検討している/使っているサービスを3つ紹介します。自律学習と安全確保、書籍の3方向から娘の挑戦を支えたい、という選定です。

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📗 工藤勇一・苫野一徳『子どもたちに民主主義を教えよう――対立を恐れず本音で話し合える学校へ』
「対等な関係」「対話で決める」という里山校の教育方針と重なる一冊。思春期の親子関係を考え直すのにも。

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よくある質問|中学生から寮のある高校を考えるために

Q. 中学生から寮のある高校を考えるのは早すぎませんか?

中学2〜3年生で意思表示するお子さんは決して珍しくありません。推薦入試のエッセイや面接対策を考えると、中2夏〜中3春に情報収集を始めるのが現実的なスケジュールです。むしろ早すぎるより、親子で一緒に考える時間があるほうが後悔のない選択につながります。

Q. FC今治高校 里山校の学費はいくらですか?

2024年4月時点の公開情報では、入学金200,000円+施設設備費100,000円、月額で授業料60,000円+教育サポート費12,000円+野外体験教育費年100,000円です。寮利用の場合は別途、部屋代38,000円+食事代24,000円+管理費約17,000〜24,900円(月額)と入寮費・保証料が必要です。最新の金額は公式サイトで必ずご確認ください。

Q. 寮生活に必要な準備物は?

学校ごとに異なりますが、一般的には寝具(寮指定のある場合もあり)、衣類、学習用品、洗面用具、室内履き、体調不良時の常備薬などです。里山校は全室個室にベッド・机・クローゼット・Wi-Fiが完備されているので、家電の持ち込みは最小限で済みます(持ち込みは合計1,500Wまで)。

Q. シングル家庭でも寮制高校に進学できますか?奨学金はある?

私立高校等授業料支援金(就学支援金)や、自治体の授業料軽減助成、学校独自の奨学金、日本学生支援機構の給付型奨学金など、組み合わせると実質負担を大きく減らせる制度が複数あります。里山校にも奨学金制度があり、出願時に申請できます。ひとり親家庭だからと最初から諦めず、支援制度を前提に試算することをおすすめします。

まとめ|「あなたはどうしたい?」から始まる進路選び

朝日が差し込む住宅街で前を向いて歩き出す娘と玄関先で見守る父親

今回の記事では、娘が「寮のある高校に行きたい」と言い出した話をお伝えしました。

この記事のポイント

  • 娘の「寮のある高校に行きたい」は、「自分で決めて、自分で動ける人になりたい」という想いから
  • しまなみ野外学校の無人島プログラムでの体験が、自分で考え行動する力を育てた
  • FC今治高校 里山校の「探究重視」「対等な関係」という教育方針が娘の価値観と合っている
  • 寮生活はメリットもデメリットもある。費用面も含めて家庭の状況で冷静に判断したい
  • 親として大切なのは、子どもの「自己決定」を信じて見守ること

中学生のお子さんの進路に悩んでいる方に、ひとつだけ私から伝えられることがあるとすれば――

「あなたはどうしたい?」

この一言から、お子さんとの進路の会話を始めてみてはいかがでしょうか。答えはきっと、親が思っているより、ずっと深いところにあります。

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🏔️ 娘との休日は YouTube「シンパパと娘のふたり山あるき」でも記録しています。

ABOUT ME
ヨウイチ
ヨウイチ
12歳の娘のシンパパ
45歳、埼玉在住のシングルパパです。娘が10歳のときに離婚し、それからずっと二人三脚で生活してきました。娘は今年から中学生になり、テニスを頑張っています。 仕事・家事・子育てを全部ひとりでこなしながら、Yahoo!ショッピングでのせどり副業も運営中。試行錯誤で見つけた節約術・時短ワザ・支援制度の情報を、同じひとり親の方に届けたいと思ってこのブログを書いています。 「ひとり親でも大丈夫」——そう思える情報と、ちょっとした笑いをお届けします。
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